一点繰るごとに
「こんなんうちでも、使こてたよ!」
「こんな店、近所にあったで・・・」
「お母ちゃん、こんな前掛けしてたワ」
と・・・132点それぞれに話題が詰まっているようです。
そして「子供の遊び」十数点を見ているうちに「これ、〇〇ちゃんや!!」と、百年近く前の幼なじみの名前が、飛び出して来るかもしれません。
私たち団塊の世代でも懐かしく感じますが、親の世代が元気だったらどんなに喜んだ事かと思います。
埋もれた画家・藤原せいけんの70歳を過ぎての処女出版だそうです。
明治・大正・昭和初期の大阪の庶民の風俗が、なんとも軽妙爽快に描かれていて、その解説も楽しく、様々な思い出が浮かび上がってきます。
「下駄」が武器にもなるとありました。おてんばの祖母が、気の弱い兄が泣かされて帰って来ると、「下駄」を振りかざして飛び出し、近所の悪ガキが「綾子が来た!」と蜘蛛の子を散らすように逃げ出した、とのエピソードまで思い出しました。
先日、業者間の市で落札した「続浪花風俗図絵」を「四天王寺春の大古本祭り」に出品すべく、整理している途中の話です。
皆さんもきっと楽しんでいただけると思います。ぜひ会場にお越し下さい。